椎間板ヘルニアの診断を受けると、腰に重大な問題を抱えてしまったような気持ちになります。腰に爆弾を抱えてしまったような気分かもしれません。「手術」の二文字が頭をよぎるかもしれません。

椎間板ヘルニアの画像診断結果

腰痛や下肢痛で整形外科を受診して、レントゲンやMRIなどの画像検査を行った結果椎間板ヘルニアが見つかることがあります。そして、画像を見ながら医師から「このヘルニアが神経を圧迫している」と説明を受けます。

そうすると椎間板ヘルニアで神経が圧迫されているから腰痛や足のしびれが起きているのだと思ってしまいます。

医師からそのような説明を受ければ誰でもそう思うと思います。私もカイロプラクティックのスクールに通っていた時に椎間板ヘルニアに関してそのような説明を受けました。

健常者にもヘルニアは見つかる!?

ところがMRIの普及によりここ数十年の間に健常者にも椎間板ヘルニアが見つかることがわかってきたのです。健常者と言うのは腰痛や下肢痛や下肢のしびれなどの症状がない人たちです。

そういう人でもMRIで検査をすると結構な割合で椎間板ヘルニアが検出されるのです。つまり、椎間板ヘルニアそのものと腰痛や下肢痛とはほとんど無関係ということが最新の医学が出した結論です。

しかし、未だに腰痛や下肢痛がヘルニアが原因で起こっているという説明をしている整形外科の先生も多いようです。

当院にもそのような説明を受けたクライアントさんがたくさん来院します。医師からそのように説明を受けた人は本当にそのように信じ込んでいます。だから、ヘルニアがあってもそれほど心配はないのですよということを伝えようとしても、ヘルニアのせいで痛いという考えを変えることが出来ない人も少なからずいらっしゃいます。

痛みが強い人ほどその傾向がある様に思います。比較的軽度の痛みの場合には受け入れてもらいやすいですが、痛みが強い人は「こんなに痛いのは私の場合はヘルニアのせいだ」と思ってしまうのです。

安心が腰痛を改善させる

当院で、様々な資料を見せながらヘルニアなどの変形があっても、痛みそのものとはほとんど無関係と言われていることをお伝えするととても安心される方がいます。

それまで不安と恐怖で一杯だったのがほっと安心するのです。その安心が実は腰痛の回復にとって非常に重要なのです。それだけで痛みが楽になってしまう人もいます。

不安と恐怖が回復しにくい心身の状態を作りだしてしまいます。意識が変わるだけでまったく回復のしやすさが違うのです。

整形外科の病院に何軒も通っても治らないと非常に重症の腰痛のような気持ちになってしまいます。さらに足のしびれや激しい痛みも加わると気持ちも落ち込みやすくなります。

多くの整形外科ではいきなり手術を勧められません。保存療法で様子を見ながら改善が見られない場合には手術も検討しましょう、という言い方をされることが多いようです。

実際に整形外科で腰痛が改善せずに当院に来院するクライアントさん達もそのように言われてきた人が多いです。

しかし、安心して腰痛や下肢痛に対する不安が少なくなると実際に回復していく人は多いものです。それくらい意識の力は大きいのです。

無理に良くなるための考え方をする必要はありません。腰痛や椎間板ヘルニアに関する不適切な考えを手放すだけでいいのです。そして安心して日常生活を過ごすと回復しやすくなります。

腰痛の回復を妨げる要因(イエローフラッグ)

腰痛や椎間板ヘルニアに関する正しい情報を知ってもなかなか回復しない人もいます。そういう人はそれ以外に不適切な考えをたくさん持っています。

腰痛の回復を妨げるそのような不適切な考えや信念をイエローフラッグと言います。イエローフラッグがないか、少ない人は時間の経過とともに自然と腰痛が回復していくものですが、イエローフラッグがたくさんある人や強い人の場合には治るはずの腰痛がなかなか治っていきません。

だからイエローフラッグを無くしていくことが腰痛の改善のために必要になってきます。イエローフラッグについてはまた別の機会に詳しく書きたいと思います。