当院では、様々な手技療法を組み合わせて施術を行ないますが、腰痛や椎間板ヘルニアの患者さんに使用する主な手技について解説します。 (このほかにも多数の手技・心理テクニックなども活用しています)

操体法
操体法は故・橋本敬三医師により創始されたすぐれた治療法であると同時に、人間の生き方を説いた哲学でもあります。

快適な感覚を味わうことで治癒が促進されていきます。そのシンプルでありながら奥深い世界は簡単に文章で表現できるものではありません。私は一生をかけて追究していこうと思っています。

患部に触れることなく、全身の歪みが自然と解消され、その結果患部の痛みやしびれが和らいだり消失します。

一般的な治療法とは、考え方もアプローチも異なります。痛いことはしませんし、痛いところにもほとんど触れません。それで楽になるので、初めて受けた方は、とても不思議に感じられるかもしれません。

三軸操体
操体法に、池上六朗先生が発案された三軸修正法という物理法則を活用した治療法の考えを導入して生まれたのが、三軸操体です。創始者は私の操体法の師匠でもある今昭宏先生です。

今先生は、操体法創始者の橋本敬三先生の最晩年の内弟子だった人でもあります。

回転運動により発生する目には見えない軸ベクトルがあります。軸が異なる二つの回転運動を組み合わせることにより、回転によって発生した軸ベクトルを合成し、身体の柔軟性を高めたり、関節可動域を広げたりします。何を言っているのかよくわかりませんよね(苦笑)

プロの治療家であっても、その理論の理解が難しく、また理論を理解しても臨床に活用できるレベルになるまでには、それなりの時間と訓練を要しますので、全国的にもほとんど広まっていない方法ですが、その効果は本当に素晴らしいです。

ほんの数秒で体が変化します。だいたい皆さんびっくりします。

裏三軸操体
日々の臨床の中で、三軸操体を活用する過程で私が発見した方法です。ですから、個人的にお付き合いのある治療家の先生数人が知るのみで、一般的にはまったく知られていない方法です。

楽な方向に動かすという従来の操体法の盲点をついています。一見窮屈で不快に感じるような方向にさえも、気持ちよさに達する道筋があります。それが裏三軸操体です。

三軸操体と裏三軸操体を組み合わせることで、三軸操体の効果をさらに高めます。三軸操体同様、短時間で劇的な変化が得られますので、皆さんとてもびっくりします。

皮膚の操体
皮膚と言うのは人体最大の感覚器官であり、むき出しの脳とも言えます。その皮膚に優しくアプローチすることで、身体の奥深くからの変化を導き出します。

とても繊細なアプローチです。心も体も深くリラックスするでしょう。

自発動操体
リラックスが深まることで、体の内側から無意識の動きが誘発されて出てくることがあります。体がひとりでに動き出し、踊りだす人もいます。

すでに治療とか施術とかいう枠を超えた世界です。自己修復作用により、身体が勝手に動いて治してくれる感じです。身体の知性、自然の叡智を感じます。

ストレイン・カウンターストレイン
ようやく一般的な治療法が出てきました。オステオパシー(整骨医学)のテクニックです。

筋肉の緊張が緩む姿勢を一定時間維持することで、筋紡錘の信号を解除します。一箇所の施術に時間もかかるし、とても地味なテクニックですが、効果は抜群です。

筋膜グリッピングテクニック
筋肉を包む筋膜という組織があります。筋膜は人体の構造を支える上で非常に大切な役割を果たしている組織です。ですから、筋膜の異常は、全身のバランスに大きな影響を及ぼします。

筋膜を変化させるためには、時間を要するテクニックが多い中で、数十秒という比較的短時間で筋膜の緊張を効率的にゆるめることができるテクニックです。若干の痛みを伴なうこともありますが、イタ気持ちよい範囲で行ないます。

トリガーポイント療法
トリガーポイント療法は、トリガーポイントを不活性化させるとても優れた療法です。しかし、私の感覚ですと効果が一時的、限定的になりやすいように思います。

ですから、私はトリガーポイントそのものに施術するのではなく、患部にトリガーポイントが形成せざると得ないような状態になってしまっている全身の歪みを整えることを優先しています。

その上で、補助的に必要に応じて手技によるトリガーポイント療法も行なっています。