早朝にぎっくり腰で相談のメールを頂きました。以前に腰痛で通院されていた方(50代男性)です。腰痛はすっかり改善して現在は通院は卒業されていたのですが、急にぎっくり腰になったようです。

ぎっくり腰の相談メール

「おはようございます。 急なお願いですみませんが、腰がぎっくり腰になり、歩くのもつらくなりました。できれば、午前中の早い時間に診ていただけないでしょうか?左の腰です。トイレにも動けなくて。何とかお願いします。自分で手に負えなくなり、昨日から動けなくて。すみません。 お願いします。」

という内容でメッセージをもらいました。

あいにくこの日は終日予約が埋まっていたので、翌日の夕方に来てもらうことになりました。この日はメールで対処法を伝えました。基本的にぎっくり腰などの急性腰痛は安静とアイシングが鉄則とされていますが、実際には最初から温めた方が早く治ります。

温めると痛みは強まりますが早く回復します。冷やすと痛みは和らぎますが回復の期間が延びます。その点もお伝えして本人の感覚も大事にしながら選択してもらいました。

夜に様子をうかがうと以下のような返信を頂きました。

「今日1日横になって、患部を温め寝てました。 痛みは今朝よりだいぶ楽になりました。今朝は靴下も履けないほどでしたが、明日は夕方、ゆっくり歩いて先生の所に行けそうです。 お手数をおかけしました。」

「先生へ 自分で観察してましたが、 今朝、痛みがひどい時は、あぐらを組んでるとき、両膝が震える程でした。 あと、左右の違いは、痛い方の左に飴玉くらいのしこりがありました。左右同時に触ると、左にだけしこり、引っ掛かる部分があり、その部分自体は柔らかい感じでしたが、敢えて揉まないで、様子を見てました。現在、そのしこりは今朝より小さくなりました。 明日は夕方にお世話になります。 今日もカイロで温めて寝て見ます。」

温めて寝ていたらだいぶ楽になったとのことです。一般的にはすぐアイシング(冷やす)のが常識とされていますが、腰痛に関しては間違った常識もたくさんあります。

ぎっくり腰の整体

翌日の夕方に自転車に乗って来院されました。前日にはトイレにも行けないくらいの痛みだったのが温めることでかなり回復したようです。臀部と鼠蹊部に痺れもありました。何年か前に腰を痛めて整形外科で椎間板ヘルニアの診断を受けたことがあるとのことですが、その時と同じような状態だそうです。

さて、ぎっくり腰の整体施術はその人の痛めた度合いによってやれることがかなり変わってきます。

あまりに痛みが強く動けないような場合には立ったままで施術をしたこともあります。ベッドに横に慣れない場合には腰掛けたままの体勢で施術します。過去には文字通り四つん這いで来院して、施術室の中にすら入ることが出来ずに待合室で四つん這いのままで施術をしたこともありました。

この方の場合には、仰向けに寝ることが出来たのでベッドに寝てもらった施術をしました。

骨盤と下肢の矯正

仰向けで足を延ばした状態が楽とのことで、そこから施術を開始。まずは楽な体勢からスタートするのが鉄則です。痛い姿勢で我慢して施術を受けるとかえって痛めることになります。特にぎっくり腰などの急性痛の場合には施術時の姿勢は丁寧に感覚に問いかけながら決定します。

仰向けで足を延ばした状態で当院オリジナルの施術を行います。かかとを把持して下肢と骨盤の繋がりを調和させていきます。正確に言うと私が操作するのではなく、繊細に体に働きかけながら体が調和するのを待ちます。

そして再検査。先ほど膝を立てるのが苦しかったのが楽になりました。さらにそこから骨盤の左右ひねりのバランスを整えます。窮屈な体勢から逃れるように逆モーションの操法を行います。あまりに痛みが強い場合にはこの操法は出来ないこともありますが、なかなかいい感じに決まりました。だんだん骨盤の可動域が広がっていきます。

頸椎と頭蓋骨の調整

ぎっくり腰の施術は必要最小限に留めます。だいぶ骨盤の可動域が改善したので施術を終えようとしたのですが、かなりストレスがたまっている状況にあることがわかったので、続いて脳と自律神経が安心するような施術をします。

ぎっくり腰になる人は、私の臨床経験上では重いものを持ってギクッとなる人はほんの1割以下で9割以上の人が日常の何気ない動作の中で腰を痛めます。そしてほとんどの人がストレスがかなり溜まっている状態だったり、仕事が忙しいなど心に余裕がないときにぎっくり腰になります。

なので、腰をみるだけではなく、心も安心できるように施術することも大切なのです。頸部と頭蓋骨の調整をして深いリラックスを体験して頂きました。明日からは仕事にも復帰できそうなくらいに回復しました。